be動詞と一般動詞ってなんだっけ?
英語をもう一度やり直そうと思ったとき、最初に出てくる壁が「be動詞と一般動詞の違い」です。
なんとなく覚えてはいるけれど、「amって何?」「doって何のため?」と聞かれると、答えに迷う人は多いです。
実はこの2つをきちんと区別して理解するだけで、英語の文の仕組みが一気にスッキリします。
この記事では、40代から英語を学び直す方に向けて、be動詞と一般動詞の違いをシンプルに解説します。
こんな方におすすめ
- be動詞と一般動詞について理解したい人
- 英語の文法の基礎を学びたい人
1. be動詞とは?意味と使い方を簡単に理解しよう

be動詞について、理解しましょう。
例文をご紹介するので、分かりやすいはずです。
1-1. be動詞の基本3形(am / is / are)
be動詞には「am / is / are」の3つの形があります。
主語によって使い分けが変わります。
| 主語 | be動詞 |
|---|---|
| I | am |
| You / We / They / 複数名詞 | are |
| He / She / It / 単数名詞 | is |
つまり、「主語の人・数」によって動詞の形が変わるのです。
このルールを覚えるだけで、英文の基礎がグッと理解しやすくなります。
1-2. be動詞の意味は「=(イコール)」で考える
be動詞の役割は「説明」や「状態」を表すこと。
たとえば、
- I am a teacher.(私は=先生)
- She is happy.(彼女は=幸せ)
be動詞は動作ではなく、「〇〇である」「〇〇の状態だ」という“イコール文”を作ります。
ここを理解できれば、「I am play tennis.」のような間違いを防げます。
以下例文です。
am(主語:I)
- I am a bit nervous.
少し緊張しています。 - I am interested in English.
英語に興味があります。 - I am not sure about that.
それについてはよくわかりません。 - I am at home now.
今、家にいます。 - I am ready to start.
始める準備ができています。
are(主語:you / we / they / 複数名詞)
- You are very kind.
あなたはとても優しいです。 - We are from Japan.
私たちは日本出身です。 - They are busy this week.
彼らは今週忙しいです。 - The books are on the desk.
本は机の上にあります。 - You are always on time.
あなたはいつも時間通りです。
is(主語:he / she / it / 単数名詞)
- She is a teacher.
彼女は先生です。 - He is tired today.
彼は今日は疲れています。 - This coffee is really good.
このコーヒーは本当においしい。 - My phone is on the table.
私のスマホはテーブルの上にあります。 - It is cold outside.
外は寒いです。
1-3. be動詞の否定文の作り方
be動詞は、否定文もとても簡単です。
- I am not tired.
私は疲れていません。
be動詞のあとに、否定語「not」を入れるだけです。
以下例文です。
am not(主語:I)
- I am not hungry now.
今はお腹がすいていません。 - I am not good at math.
私は数学が得意ではありません。 - I am not a morning person.
私は朝型人間ではありません。 - I am not ready yet.
まだ準備ができていません。 - I am not sure if it’s correct.
それが正しいかどうかわかりません。
aren’t(主語:you / we / they / 複数名詞)
- You aren’t late.
あなたは遅れていませんよ。 - We aren’t busy today.
私たちは今日は忙しくありません。 - They aren’t at home right now.
彼らは今家にいません。 - The students aren’t ready for the test.
生徒たちはテストの準備ができていません。 - You aren’t wrong.
あなたは間違っていませんよ。
isn’t(主語:he / she / it / 単数名詞)
- He isn’t here today.
彼は今日はここにいません。 - She isn’t a doctor.
彼女は医者ではありません。 - It isn’t difficult to learn English.
英語を学ぶのは難しくありません。 - This room isn’t clean.
この部屋はきれいではありません。 - My phone isn’t working.
私のスマホが動きません。
be動詞の疑問文の作り方
be動詞の疑問文を作成するのもとても簡単です。
- Are you tired?
あなたは疲れていますか?
「be動詞を前に出す」だけでOK。
このシンプルさがbe動詞の特徴です。
以下例文です。
Am I...?(主語:I)
- Am I late?
私、遅れましたか? - Am I right?
私、合ってますか? - Am I disturbing you?
邪魔してますか? - Am I in the right place?
ここで合ってますか? - Am I doing this correctly?
これ、正しくやってますか?
Are you / we / they ...?(主語:youなどの複数名詞)
- Are you okay?
大丈夫ですか? - Are you ready?
準備できましたか? - Are they from Japan?
彼らは日本出身ですか? - Are you listening to me?
私の話、聞いてますか? - Are we friends?
私たちは友達ですか?
Is he / she / it...?(主語:he / she / it / 単数名詞)
- Is he your brother?
彼はあなたの兄弟ですか? - Is she at home?
彼女は家にいますか? - Is it cold today?
今日は寒いですか? - Is this your pen?
これはあなたのペンですか? - Is that true?
それは本当ですか?
2. 一般動詞とは?「動作」を表す英語の主役
2-1. 一般動詞の基本ルール(主語+動詞)
一般動詞は、動作や行動を表す言葉です。
たとえば、run(走る)、eat(食べる)、work(働く)など。
文の形は「主語+動詞+目的語」になります。
- I play tennis.
私はテニスをします。
つまり、“実際に何かをしている”ときに使うのが一般動詞です。
2-2. 三単現のsとは?初心者が混乱するポイント
英語学び直しの人がよく悩むのが「三単現のs」。
これは主語が「He / She / It」のときに動詞に“s”がつくルールです。
- He plays tennis.
彼はテニスをします。
「なぜsがつくの?」と思うかもしれませんが、英語では主語が三人称単数のときに“文を整える”役目を果たすと覚えておきましょう。
2-3. 疑問文・否定文は“do”を使う理由
一般動詞では「be動詞」と違い、“do”という助動詞を使って否定や疑問を作ります。
疑問文;主語の前に「do」を置くだけ
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか?
否定文;一般動詞の前に、「do not」を置くだけ
I do not (don’t) play tennis.
私はテニスをしません。
以下例文です。
- Do you like coffee?
コーヒーは好きですか? - Do you speak English?
英語を話しますか? - Do they live in Tokyo?
彼らは東京に住んでいますか? - Do we have class today?
今日は授業がありますか? - Do I need to bring anything?
何か持ってくる必要がありますか? - I don’t like coffee.
私はコーヒーが好きではありません。 - You don’t understand me.
あなたは私の言っていることを理解していません。 - They don’t watch TV.
彼らはテレビを見ません。 - We don’t go out on Sundays.
私たちは日曜日に外出しません。 - I don’t know the answer.
答えがわかりません。
2-4. 疑問文・否定文に”does”を使う時
一般動詞の否定文や疑問文に「does」を使う時があります。
それは、三単現のsがつく場合のみ、です。
つまり、主語が主に「He / She / It」である場合です。
もっと詳しくいうと、主語が三人称単数系である場合に使います。
使用ルールは「do」と同じですが、動詞が原型の形であることにご注意ください。
疑問文;主語の前に「does」を置くだけ
Does he play tennis?
彼はテニスをしますか?
否定文;一般動詞の前に、「does not」を置くだけ
He does not (does’t) play tennis.
彼はテニスをしません。
以下例文です。
- Does he play tennis?
彼はテニスをしますか? - Does she like sushi?
彼女は寿司が好きですか? - Does it work well?
それはうまく動きますか? - Does he live near here?
彼はこの近くに住んでいますか? - Does she study English every day?
彼女は毎日英語を勉強しますか? - He doesn’t play tennis.
彼はテニスをしません。 - She doesn’t like sushi.
彼女は寿司が好きではありません。 - It doesn’t work well.
それはうまく動きません。 - He doesn’t live near here.
彼はこの近くに住んでいません。 - She doesn’t study English every day.
彼女は毎日英語を勉強しません。
3. be動詞と一般動詞の違いをひと目で理解しよう(比較表つき)

この表を見ると、「be動詞=イコール文」「一般動詞=動作文」というシンプルな構造が見えてきます。
| be動詞 | 一般動詞 | |
|---|---|---|
| 意味 | 状態・説明(〜である) | 動作・行動(〜する) |
| 例文 | I am a teacher. | I play tennis. |
| 否定文 | I am not a teacher | I don't play tennis. |
| 疑問文 | Am I a teacher? | Do I play tennis. |
文を作るときは、まず「これは説明か?動作か?」と考えるクセをつけましょう。
4. よくある間違い|be動詞と一般動詞を混ぜて使ってしまう例

be動詞と一般動詞を混ぜて使ってしまうよくある間違い例をご紹介します。
間違い例:
❌ I am play tennis.(私はテニスをします)
✅ I play tennis.
❌ He is eats breakfast.(彼は朝食を食べます)
✅ He eats breakfast.
be動詞と一般動詞を一緒に使うことはできません。
英語は「1文に動詞は1つ」だけ。
be動詞があるなら「動作」は使えない、動作を言いたいなら「be動詞」は不要。
このルールを意識するだけで、文法ミスの8割は防げます。
5. まとめ|be動詞と一般動詞を区別すれば英語がスッキリわかる
英語の文法は難しそうに見えて、「be動詞=説明」「一般動詞=動作」というたった2つの考え方で整理できます。
この違いをつかむと、英語の“型”がわかり、文を作るのがずっと楽になります。
次のステップは「時制(現在・過去・未来)」を理解すること。
be動詞と一般動詞の違いを軸に、英語の基礎をもう一度固めましょう。
