相手の話を聞いていると、リアクションに困ることがある
会話の中で大切な相づち。
40代になって英語を話す機会が増えると、「相手の話にどう反応していいか分からない」という声をよく聞きます。
実は、英語では“相づち”が会話のテンポを作る大切な要素。
日本語で「へぇ」「そうなんだ」と言うように、英語でも自然な反応が求められます。
この記事では、「Yes」だけに頼らず、相手に“伝わるリアクション”をするための英語表現をタイプ別、シーン別に紹介します。
こんな方におすすめ
- 英語での相づちの打ち方がわからない人
- 相づち表現のバリエーションを増やしたい人
- 自然に英語を話したい人
もうひとりで頑張らない
1. タイプ別|使える英語相づちフレーズ40選

英語の相づちを使いこなすコツは、「意味」ではなく「役割」で覚えることです。
今回は、以下4タイプの相づちを用意しました。
- ①「なるほど・わかる」系(Understanding)
- ②「そうだね・共感」系(Agreement)
- ③「驚き・リアクション」系(Reaction)
- ④「聞いてるよ」系(Listening)
それぞれタイプ別に使えるフレーズを覚えておくと便利です。
10選ずつ紹介します!
①「なるほど・わかる」系(Understanding)
相手の話を理解し、共感を示すときに使います。
例:「なるほど」「わかる」「そうだよね」など。
- I see.
なるほど。
👉 基本で万能。カジュアルにもフォーマルにも使えます。 - I get it. / Got it.
わかりました/理解しました。
👉 カジュアル寄り。短くテンポよく使えるので会話がスムーズに。 - That makes sense.
なるほど、理にかなってるね。
👉 相手の説明や意見に納得したときに使うフレーズ。 - I understand.
理解しました。
👉 フォーマルでも使える。オンラインレッスンやビジネスで安心。 - That explains it.
なるほど、そういう理由か。
👉 理解したときに即答できると、テンポが良くなります。 - Ah, now I get it.
ああ、なるほど、今わかった。
👉 理解した瞬間に使うと自然。リアクションにニュアンスが出る。 - That’s clear.
わかりやすいです/クリアです。
👉 相手の説明が明瞭で理解できたときに便利。 - I follow you.
ついていけています/理解してます。
👉 長めの説明や議論中に使える。フォーマル〜カジュアル対応可。 - Makes total sense.
完全に理解できた/その通り。
👉 カジュアルながら共感も込めて言える表現。 - Now I see what you mean.
なるほど、言いたいことがわかりました。
👉 相手の意図やニュアンスまで理解したことを示すフレーズ。
②「そうだね・共感」系(Agreement)
そうだよね、と相手に共感を示す時に使います。
- Exactly.
その通り!
👉 強めの同意。ビジネスでもカジュアルでも万能。 - Absolutely.
まったくその通り!
👉 フォーマル寄り。強く共感を示すときに。 - Totally.
完全に同感!
👉 カジュアルな共感。若い世代でもよく使う。 - I agree.
同意します。
👉 シンプルで万能。フォーマル〜カジュアルまでOK。 - Me too.
私もそう思う。
👉 カジュアル寄り。日常会話やオンラインレッスンで使いやすい。 - That’s (so) true.
確かにそうだね
👉 軽めの共感。自然な会話で使いやすい。 - I think so too.
私もそう思います。
👉 丁寧に共感を示したいときに最適。 - You’re right.
あなたの言う通り。
👉 相手を認めるニュアンス。ビジネスでも◎ - Couldn’t agree more.
全く同感です。
👉 強い同意。カジュアルでもフォーマルでも使える。 - I feel the same way.
私も同じ気持ちです。
👉 感情に寄り添った共感。オンライン英会話や雑談に最適。
③「驚き・リアクション」系(Reaction)
驚いた時や、リアクションを伝えたい時のフレーズ例です。
このフレーズは多用に注意。相手を信用していない、と受け取られる場合も
- Really?
本当ですか?
👉 一番基本的で自然。軽い驚きや興味を示すときに。 - Seriously?
マジで?/本当に?
👉 カジュアルで強めの驚き。友達や先生との会話に◎ - No way!
まさか!/ありえない!
👉 驚きや信じられない気持ちを強調。 - Wow!
わあ!
👉 シンプルで感情豊か。喜びや驚きの両方に使える。 - That’s amazing!
すごい!
👉 ポジティブな驚き。褒めるニュアンスも含む。 - Unbelievable!
信じられない!
👉 驚き+少し大げさなリアクション。カジュアル向け。 - You don’t say!
うそでしょ!/まさか!
👉 ネイティブがよく使う口語表現。驚きや軽い疑いを示す。 - No kidding!
冗談でしょ!/本当に?
👉 口語的でカジュアル。親しい間柄で使いやすい。 - That’s incredible!
信じられない!すごい!
👉 強めのポジティブリアクション。ニュースや体験談に◎ - Oh my God! / OMG!
なんてこった!/マジか!
👉 驚きやショックを強調。
④「聞いてるよ」系(Listening)
相手が話している時に、途中で使える相づちです。
- I’m listening.
聞いてるよ。
👉 一番ストレート。相手が「Are you still there?」などと聞いたときにも自然。 - I’m all ears.
全神経を耳に傾けてるよ。
👉 砕けた表現。「ぜひ聞かせて!」のニュアンス。フレンドリーに使える。 - Go on, I’m listening.
続けて、聞いてるよ。
👉 話の途中で相手が止まった時に促す感じ。柔らかく安心感を与える。 - I hear you.
言いたいことはわかるよ。
👉 「聞いてる+理解してる」の両方を示す。共感の相づちにも◎。 - I’m following you.
ちゃんとついていってますよ。
👉 長い説明や議論中に便利。理解しているアピールに最適。 - I got what you mean.
あなたの言いたいこと、わかる。
👉 “理解しながら聞いてる”を自然に表現。少しフランク。 - Uh-huh, I’m with you.
うんうん、聞いてるよ。
👉 軽いリアクション。会話のテンポを保つのにちょうどいい。 - I’m taking it in.
ちゃんと頭に入れてます。
👉 ネイティブっぽい言い回し。真剣に聞いている印象を与える。 - I’m trying to catch everything you’re saying.
あなたの言ってること全部つかもうとしてます。
👉 学習者らしく誠実な表現。英会話レッスン中にも◎。 - I’m paying attention.
ちゃんと注意して聞いてます。
👉 フォーマル〜カジュアルまでOK。特にビジネス英語で好印象。
タイプ別で10選ずつ紹介しました。
ぜひ使ってみてくださいね。
2. シーン別での使い方を覚えよう

次は、以下のシーン別での使い方を見てみましょう。
- ①ビジネスシーンでの相づち
- ②カジュアルシーンでの相づち
- ③オンライン英会話での相づち
それぞれ10フレーズご紹介します。
①ビジネス会話での相づち
「ビジネス会話での相づち」は、“丁寧さ+理解+同意” の3要素が求められます。
以下に、実際のビジネスシーンでよく使われる自然な相づちフレーズを 10個+使い方例+ニュアンス説明 で紹介します。
- I see your point.
おっしゃることは理解できます。
👉 相手の意見を受け止める丁寧な表現。ビジネス会話の基本です。
(例)I see your point, but we might need more data.
なるほど。ただ、もう少しデータが必要かもしれません。 - That makes sense.
理にかなっていますね。
👉 論理的な話に同意するときに使えます。軽く「なるほど」とも訳せます。
(例)That makes sense. Let’s try it that way.
なるほど。その方法でやってみましょう。 - I understand what you mean.
おっしゃる意味はわかります。
👉 一歩引いて理解を示すフレーズ。意見が違っても対立を和らげます。
(例)I understand what you mean, but our priorities are different.
おっしゃることは理解しますが、優先順位が違いますね。 - Exactly.
まさにその通りです。
👉 強く賛成したいときに使う簡潔な相づち。プレゼンや会議で自然です。
(例)Exactly. That’s what we’ve been trying to say.
まさに!それが私たちの言いたかったことです。 - That’s a good point.
いい指摘ですね。
👉 相手の発言を肯定的に評価する丁寧なリアクション。
(例)That’s a good point. We should consider that in our next meeting.
良い指摘です。次回の会議で検討しましょう。 - I couldn’t agree more.
まったく同感です。
👉 フォーマルな場でも使える強い賛同表現。
(例)I couldn’t agree more. Communication is key here.
まったくその通りです。ここではコミュニケーションが大事ですね。 - That’s interesting.
興味深いですね。
👉 相手の意見に興味を示すフレーズ。即答しづらい時にも便利。
(例)That’s interesting. Could you elaborate a bit more?
興味深いですね。もう少し詳しく説明してもらえますか? - I’ll keep that in mind.
覚えておきます/参考にします。
👉 アドバイスや提案に対して丁寧に応じるフレーズ。
(例)Thanks for the feedback. I’ll keep that in mind.
フィードバックありがとうございます。参考にさせていただきます。 - You have a good point there.
確かにその通りですね。
👉 同意を示しながらも会話を続けたい時に便利。
(例)You have a good point there, but let’s check the numbers first.
確かにその通りですが、まずは数字を確認しましょう。 - I appreciate your input.
ご意見ありがとうございます。
👉 相手の発言を丁寧に受け止めるビジネス定番表現。
(例)I appreciate your input. Let’s discuss it further with the team.
ご意見ありがとうございます。チームでもう少し話し合ってみましょう。
ビジネスシーンではプロフェッショナルに振る舞いたいですね。
②カジュアル会話での相づち
友達・同僚とのカジュアルな会話で自然に使える相づちフレーズを10個紹介します。
どれも “Yes” や “Yeah” の代わりに使えて、会話がぐっとナチュラルになります。
- Totally.
ほんとそれ!/マジで!
👉 強く同意したいときに使うフレーズ。
(例)A: It’s been such a long week.(あー長い1週間だった、疲れた)
B: Totally!(ほんとそう!) - I know, right?
わかる〜!
👉 共感・同意を軽く伝えるカジュアル表現。
(例)A: Mondays are always tough.(月曜はいっつもしんどい)
B: I know, right?(ほんとそれ!) - Yeah, kinda.
まあね、そんな感じかな。
👉 ちょっと曖昧に同意したいときに便利。
(例)A: You like working from home?(リモートワーク好き?)
B: Yeah, kinda.(まあね、悪くないよ。) - For sure.
もちろん/確かにね。
👉 軽く賛成・同意を示すポジティブな表現。
(例)A: We should grab coffee sometime.(たまにはコーヒーにでも行こうよ)
B: For sure!(ぜひ!) - Oh, really?
そうなの?/マジで?
👉 驚き・興味を自然に表すフレーズ。
(例)A: I met him in Japan last year.(去年日本で彼に会ったんだ)
B: Oh, really?(え、そうなの?) - That’s crazy!
ウソでしょ!ありえない!
👉 驚きや共感をカジュアルに表すときにぴったり。
(例)A: I slept only two hours last night.(昨日は2時間しか寝てない)
B: That’s crazy!(マジか、それはキツいね!) - I get you. / I got you.
わかるわ/理解した。
👉 相手の気持ちを理解したときに。
(例)A: I just need a break.(休憩したい)
B: I get you.(わかるよ。) - Exactly.
ほんとその通り!
👉 カジュアルでもよく使われる万能な同意表現。
(例)A: He’s always late.(彼はいつも遅刻するね)
B: Exactly!(まさにそれ!) - I see.
なるほどね。
👉 軽い理解を示す表現。会話を続けたいときに自然。
(例)A: She moved to Canada last month. (彼女は先月カナダに引っ越したよ)
B: I see.(へぇ、そうなんだ。) - True.
確かにね。
👉 短くてカジュアルな同意。若者会話でも多用。
(例)A: Time flies so fast.(時は金なり。)
B: True.(ほんと。)
海外ドラマなどを見て、いろんなフレーズに注意してみましょう!
③オンライン英会話での相づち
オンライン英会話のように画面越しの会話では、「相手の話を聞いている感」を出すことがとても大事です。
声だけでなくリアクションのバリエーションもポイントになります。
- I see.
なるほど。
👉 一番自然で万能。少しうなずきながら言うと「理解してます感」が伝わります。 - That makes sense.
それは理にかなってますね。
👉 相手の意見に納得している時に。ビジネスにもカジュアルにもOK。 - I got you. / Got it.
わかりました、了解。
👉 カジュアル寄り。フレンドリーな先生との会話におすすめ。 - Right.
そうですね。
👉 シンプルながら相手の話にテンポよく反応できる。沈黙防止にも◎。 - Absolutely.
その通りです!
👉 強めに同意したいとき。発音に抑揚をつけるとネイティブっぽく聞こえます。 - I get what you mean.
言いたいことはわかります。
👉 少し考えながら言うと「理解を深めようとしている印象」に。 - Uh-huh. / Yeah. / Mm-hmm.
うんうん。
👉 軽い相づち。先生の話を聞いている途中に挟むと◎(言いすぎ注意)。 - That’s interesting.
面白いですね。
👉 トピックチェンジにも便利。「話が広がりそう」と思わせるリアクション。 - I didn’t know that!
知らなかったです!
👉 学びのリアクションとして効果的。レッスン後半で印象UP。 - Seriously?
本当ですか? / まじですか?
👉 驚きや共感を伝えるフレーズ。表情と一緒に使うと◎。
相づち+短いコメント(e.g., I see, that’s true though.)を組み合わせると中級者感が出ます。
3. よくある間違いと気をつけたいポイント

日本人は、一般的に相づちをよく打つ文化です。
「はい。」「そうですね。」と伝えることで、相手は「話を聞いてくれている、理解してくれている」と安心します。
しかし、相づちを打つことが「話の邪魔をされている」と取る文化もあります。
そういった国では、「相づちも打たずに黙って聞いている」ことが、「きちんと聞く姿勢」だと捉えられます。
英語を話す際は、相づちのやりすぎには注意したいですね。
4. まとめ|反応が変われば、会話も変わる
相づちは、語彙力は必要ありません。
「YES」だけでは伝わらない「共感」や「理解」を表すツールです。
日本人が苦手とするボディランゲージや表情を使って、相手の話を理解していることを伝えましょう。
理解していない時は、躊躇せず「分かりません」と伝えるのが、大切です。
もうひとりで頑張らない