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【英語を話せる基準とは】自分の英語力を知って目標を立てよう

  • 英語を話せるようになりたい
  • 英語を話せるようになるってどういうこと?
  • 英語を話せる基準ってあるの?

日本人は一般的に「英語が話せない」と言われています。

日常的に英語を話す人でなければ、英会話に自信がない人も多いでしょうし、英語を話せる人は10%ともそれ以下とも。

そのため、「英語を話せるようになりたい」というのは特に英語学習者にとってのぼんやりした「目標」となりやすいです。

しかし、英語学習においてしっかりした、例えば数値化されたような目標を持つことはとても大切なのです。

この記事を読んで、「英語を話せるようになりたい」というぼんやりした目標を脱しましょう。

そして、英語を話せるようになるための目標をたてて行動をしましょう。

この記事でわかること

・国際的な英語力指標CEFRについて
・英語を話せる基準
・現在の自分の英語力の測り方
・英語学習の目標(ゴール)の立て方

「英語が話せる人」のイメージ

あなたは、「英語が話せる人」というとどんな人をイメージしますか?

おそらく、日本人にとっての英語が話せる人は、このYoutubeショートのような人ではないでしょうか。

15秒くらいの短い動画なのでぜひご覧ください。

こんなふうに、海外の映画やドラマに出てくる俳優たちが話すセリフのようにしゃべれる人のことをイメージしていませんか?

英語で言えないことはない、テンポよく話せるぜ、みたいな人を想像してしまいますよね。

でもよく考えてください。

彼らは、「英語ネイティブ」なんです。話せて当然の人たちなんです。

しかし、このショート動画にもあるように、英語ネイティブの人にとっては、

「I went to pizza shop yesterday. It was very very good. I like it」

と言えるだけでも、「英語が話せる人」と認識されるという事実に驚きませんか?

知らないうちに目標が大きすぎている

どうやら「英語が話せる」というのは、中学生レベルの単語と文法で叶えられそうなことですね。

それなのに、あなたがぼんやりと掲げている「英語が話せるようになりたい」というのは、英語ネイティブ並みのスピードとテンポが必要な会話力。

なんだかゴールが遠く感じていませんか?

どうやったら英語ネイティブのように話せる日が来るのだろうと途方に暮れても無理はないかもしれません。

そうすると、英語学習をすることも「どうせあんなふうにはなれない、英語を話せるようにはなれない」とネガティブモードに入って続かないのではないでしょうか。

これは、自分の現在の英語力を知らず、目標もきちんと定めていない場合によく起こることなんです。

国際的な英語力指標CEFR

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まず知っておきたいのは、英語を話せる状態を国際的に数値で表す指標があるということです。

これは、CEFR(セファール)と呼ばれます。

CEFRは、「Common European Framework of Reference for Languages)」の略です。

CEFRは, 語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、 分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表した。

CEFRが示している6段階の共通参照レベルの記述は次のとおり。

文部省

つまり、「世界共通の英語力を測るものさしを作りましょう」ということですね。

英語力を測るテストは国をまたがっていくつも種類があり、わかりにくいのが難点でした。

ところが、CEFRでは、英検2級を取得したら、B1レベルだろうと区分し、それがどの国へ行っても通じることになります。

ちなみに、文部省で公開されているABCそれぞれの説明は以下の通り。

英語ネイティブのCEFR値は?

では、英語ネイティブのスピーキング力をCEFR(セファール)で表すとどうなるのでしょうか?

CEFRはあくまでも外国語として英語を話す人に対して割り当てられた数値なので、英語ネイティブはC2レベルよりさらに上と考えられます。

つまり、N1やN2などと表すことができます。

また、ひとくちに英語ネイティブといっても、言語力に差があります。

これは、日本人でも日本語での表現力が優れている人と、そうでない人がいるのと同じことです。

英語を話せる基準とは

では、英語を話せるという基準は、CEFR値でいうとどの程度でしょうか?

言語能力というのは、その人の交友関係や生活環境と密接に関わっています。

職業によっても、必要な英語力というのは違ってくるでしょう。

A2レベルでも、英語話者との意思疎通が成り立つのかもしれませんし、C1レベルのスピーキング力がないとうまくいかない場合もあるでしょう。

つまり、英語が話せる基準というのは、自分の中にそれぞれ持っているのです。

しかし、あえて言語化してみました。

  • 自分の言いたいことを英語で伝えることができる
  • 相手の言いたいことが理解できる
  • わからないことを聞き返すことができる
  • 英語を話していることを楽しめる

つまり、英語を話す人との会話を、トピックの難易度は別にして英語で進めることができるのであれば、おそらくそれはあなたの状況においては「十分に英語を話せている」ということができるのではないでしょうか。

何も、ドラマに出てくる人のようにジョークを連打しあわなくても、会話が英語で成り立てばひとまず十分ではないですか。

自分が到達したい「英語を話せる」人をイメージ

あなたはどのくらいの「英語を話せる」人になれば十分でしょうか?

もちろん、ドラマに出てくる人のように話せればいいのは当然のこと。

そうではなく、実際、どのくらい英語を使うことができれば、自分に自信を持てるのでしょうか。

  • 海外旅行で問題なく英語を話すことができる
  • 急に英語で道を聞かれても答えることができる

このくらいの英語力であれば、実は中学生レベルの英語を復習すれば意外とすぐに到達できるのです。

  • 映画やドラマを字幕なしで理解することができる
  • セリフをシャドーイングすることができる
  • 英語で専門的な内容について議論ができる

こうなってくると、語彙力を増やし、スピーキングを特訓する必要があります。

このイメージがあなたの英語学習の目標となっていくのです。

自分の英語力を測定しよう

それでは、自分に適した目標を定めるために自分の英語力を知りましょう。

これは、適した目標を立てる上で、非常に重要だと思います。

現在の英語力がわかれば、足りないものや補う必要があるものがわかるからです。

現実を知るのは怖いかもしれませんが、これ無くしてあなたに本当に必要な英語学習ツールはわからないのです。

以下の記事では、英語力測定テストを紹介しています。

現在の英語力と目標との差を考える

あなたがイメージした目標と、現在の英語力にはどのくらいの開きがあるでしょうか。

もしあなたが、中学1年生レベルの英語の文章を読むことも大変でありながら、目標は英語で議論するくらいの英語力であれば、目標を間で数回に切ってあげます。

例えば、英語で議論できるためには、TOEICで800点以上の点数が必要だとします。

であれば、例えば、TOEICのスコアを500点とることをまず目標にしましょう、

現在400点レベルからいきなり800点をとるのは、英語学習の挫折につながるからです。

あくまでも、階段を一段、一段、着実に登っていく方が、高い山に到達できるんです。

まとめ

あなたがぼんやりと描いていた英語を話せる基準はどのくらい高い山でしたか?

目的地のない旅行もたまにはいいですが、目的地がある方が自分に必要なことが判断できます。

そのほうがゴールまでは挫折せずにゴールへ到達できます。

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